四季がはっきりしている日本では、寒さが厳しい「冬」が終わり、「春」は心躍る季節です。
桜は古くから春の到来を告げる象徴的な花であると同時に、春を慶事となぞらえ桜を祝い事の象徴としてきました。
ふわっと広がる甘い香りは、まるで春の空気をひと口に閉じ込めたよう。忙しい日や少し気持ちを切り替えたいときにも、心をやわらげてくれる香りのお茶です。
さくらの香りがするお茶には、桜をブレンドしたもの、そして茶葉自体が桜のような香気をもつ品種茶など、さまざまな種類があります。今回は、そんな「さくら香るお茶」の魅力と楽しみ方をご紹介します。
「さくらのお茶」どんなときに飲むのがおすすめ?
さくらのお茶は、ほんのりとした甘い香りが、気分をやわらげたり、特別な時間を彩ってくれます。ここでは、さくらの香りを楽しむおすすめのシーンを紹介します。
リラックスしたい時に
桜の香りの主成分「クマリン」には、リラックスや鎮静の効果があるといわれています。
一息つきたい時にぴったり。湯気とともに漂う桜の香りが、心の緊張をやわらげてくれます。
春を感じたいときに
外の景色が季節を感じさせなくても、さくらの香りをまとったお茶を淹れれば、気持ちはたちまち春の空気に。寒い日や雨の日、ちょっと元気を出したい朝にもおすすめです。香りで季節を先取りする、そんな楽しみ方ができます。
お祝いの席に
古くから「さくら茶」はお祝いの席でふるまわれる縁起のよいお茶。淡い桜の香りには、はじまりや門出を祝う意味が込められています。結婚や卒業、引っ越しなど、新しいスタートを迎えるときの一杯にもぴったりです。
「さくらのお茶」の種類
ひとくちに「さくらの香りがするお茶」といっても、その香りのもとにはいくつかのタイプがあります。茶葉そのものが桜のような香気を持つ品種や、桜の花や葉をブレンドしたお茶、そして昔ながらの「さくら茶」など。それぞれに個性があり、香りの表情も少しずつ異なります。
さくらの香りがする茶葉の品種
茶葉そのものから桜や桜餅のような香りを感じる品種があります。
さくら香の主成分「クマリン」が茶葉内に多く含まれていて淹れるとさくらの香りがふわっと広がります。
比較的、浅蒸しの方がさくらの香りがよく立ちます。
空気に触れさせた方が香るので、淹れて少し待つと香りがはっきりしてきます。

さくら香のある品種でも仕上げ方によっては香りが感じにくいことがあるので、さくらの香りと説明が書いてある商品を選ぶのがおすすめ!
品種:静7132(しず7132)
やぶきたの自然交雑から選抜された茶葉で、桜の香りのする緑茶品種の代表格。
水色も淡い黄緑色で春らしさが楽しめます。
最近は「さくら煎茶」の名前で商品化されているものもあり、雑貨店などでも見かけるようになってきました!
山梨商店「煎茶 静7132 リーフ 40g」
香りに特徴がある品種を多く取り扱っている山梨商店では、静7132の品種茶をリーフ、ティーバッグの両方でつくっています。
さくら香がわかりやすく、失敗なく淹れられるのでおすすめです。
\リーフ/
\ティーバッグ/
品種:おくはるか
漢字で書くと「おく春香」。
春の象徴のさくらを感じるお茶として名前が付けられています。
苦みが少なくやさしい口当たりです。
低温で入れたり水出しするとさくら香がわかりやすいかも
品種:ふくみどり
やぶきたとさやまかおりをルーツに持つ茶葉です。
漢字で書くと「福緑」。
静7132やおくはるかほど桜の香りはしませんが、お祝いの席でいただきたい、縁起の良い名前です。
さくらのブレンドティー
桜の花びらや葉を乾燥させて緑茶に入れたブレンドティーもあります。
ガラスポッドで淹れると見た目にも華やかで、ふわりと広がる香りが魅力です。茶葉に香料を加えたものや、自然素材だけで香りづけしたものなど、ブランドごとに個性が楽しめます。
桜の花の香りが強いタイプは気分を明るく、葉の香りがメインのタイプはやさしい甘みと落ち着きを感じられます。季節の贈りものや来客用のお茶にもぴったりです。
さくら茶(桜湯)
「さくら茶」は、塩漬けにした桜の花を湯に浮かべて楽しむ、昔ながらのお祝いのお茶。
お湯を注ぐと花が開き、見た目にも美しいです。味わいはほのかな塩味と花の香りが特徴で、お祝いの席に花を添える一杯にぴったりです。
まとめ|日々のなかに、さくらの香りを
さくらのお茶は、春だけの特別なお茶ではなく、心をやわらげたいときや気持ちを整えたいときにそっと寄り添ってくれる存在です。花のように華やかな香りも、葉のように穏やかな香りも、それぞれにやさしい癒しを届けてくれます。
季節の節目や日々のリラックスタイムに、さくらの香りをまとったお茶を淹れてみませんか。湯気とともに広がる香りが、ほんの少し日常をやわらかくしてくれるはずです。
忙しい日にも、ゆったりとした気分をくれる一杯。 それが「さくらのお茶」の魅力です。



